「味ひとすじ」とは
永谷園の「味ひとすじ」という企業理念は、単に味を追求するという姿勢だけを指しているものではありません。
この言葉には、どのような時代においても、今までにないもの、お客さまに「なるほど!おいしい」と感じてもらえるもの、
他社が真似できないものを出し続けようという私たちの強い決意が込められています。
「味ひとすじ」は永谷園の企業理念です。
企業理念とはその会社の基本的考え方・信念・価値観のことです。
お客さまに思いを馳せ、私達にできることを考え抜く。
その志なくして「味ひとすじ」はあり得ません。
「味ひとすじ」とは
1.今までにない
2.お客さまに「なるほどおいしい」と感じてもらえる
3.他社にマネが出来ない
そういう商品を出し続けるという「決意」なのです。
ここでは、この「味ひとすじ」の原点について、創業者 永谷嘉男のエピソードをご紹介します。
永谷園 創業者・名誉会長永谷 嘉男(ながたに よしお)1923年~2005年
永谷園の創業の商品である「お茶づけ海苔」を1952年に開発し、翌年に株式会社永谷園本舗(現 永谷園ホールディングス)を設立。
「松茸の味お吸いもの」「あさげ」など数々のヒット商品を生み出した他、1979年には「ぶらぶら社員制度」を発案するなど、アイディアあふれる独創的な商品開発と先見の明に秀でた経営者として、「味ひとすじ」の精神で永谷園ブランドを確立した。1983年黄綬褒章受章、1993年勲四等瑞宝章受章。
画像出典:浄土宗出版「かるな」(1995年夏号、撮影・小堀祐二)
Episode1お茶づけ海苔との出会い
「味ひとすじ」の原点であり、永谷嘉男が一生をかけた商品。
それが、70年経った今も食卓で愛されている「お茶づけ海苔」です。
当時料理屋でしか食べることができなかったお茶づけを家庭でも簡単に味わえるようにしたいという想いから開発しました。
江戸情緒をイメージしたこだわりのパッケージも目を引き、ヒット商品へと成長しました。
その裏側には、永谷嘉男が受け継いだ食と創造のDNA。そしておいしさへの追及と、それを実現する創意工夫があったのです。
Episode2永谷園にとってのブランド
「味ひとすじ」は「お茶づけ海苔」の誕生だけで完成したものではありません。
「お茶づけ海苔」が新たな食文化として根付く道のりの裏側には、
永谷嘉男と社員が地道に育ててきた「永谷園ブランド」があるのです。
ある事件を発端に永谷嘉男が気づいたブランドの重要性。
そこから会社が一丸となって、おいしさを追求し、世の中に広く知ってもらうための努力を重ねてきました。
その一歩一歩の積み重ねのうえに、今日の永谷園があります。
創業から70年。科学技術の進歩や価値観の多様化、食の安全や地球環境に対する意識など、
私たち永谷園を取り巻く状況も大きく変化しました。
しかし、私たちの社内で受け継がれている「味ひとすじ」の精神は何ひとつ変わりません。
今日も、永谷園の社内では「こんな商品はどうだろう」「もっと、おいしくするにはこんな工夫ができるかも」と
活気あふれる意見が飛び交っています。そして、これからも永谷園は「味ひとすじ」の精神とともに歩み続けます。